投稿日2016年1月29日 適切な森林管理と総合的な森林資源活用の拡大により、木質バイオマス事業を推進

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概要

目的

適切な森林管理とカスケード利用に基づく総合的な森林資源の活用を進めることで、木質バイオマス事業を推進する。

実施概要

木質バイオマス事業を持続可能なものとするためには、その事業採算性と事業継続性を高める必要がある。

そのために、木質バイオマス利用だけでなく、森林管理や用材利用拡大なども含めた、総合的・科学的な森林の管理と活用を行う。

期待効果

その他、特徴的な効果

森林の保全・健全化

実施内容とポイント

全体を通じたポイント・考え方

  • 木質バイオマス事業を推進するに当たっては、あわせて、用材利用拡大なども図り(カスケード利用の考え方のもと)、川上から川下までの全体の採算性を確保しながら、木質バイオマス燃料となる低質材が適切に出材されるよう、進めていくことが重要である。
  • 用材や木質バイオマス燃料を継続的に確保していくために、適切な森林管理を行う必要がある。

ステップ1森林資源の需給状況の把握

実施内容 森林資源の需給状況を把握する。
ポイント・考え方 事業実施地域で、森林資源がどのように出材され、用材や木質バイオマス燃料として需要先に供給されているかを把握する。

ステップ2森林資源の需給拡大に向けた検討

ステップ2-1 需要拡大の検討

実施内容 森林資源の需要を拡大する方法を検討する。
ポイント・考え方
  • 用材利用ができる材は用材として利用し、できない低質材を木質バイオマス燃料等として利用するカスケード利用の考えが重要であり、採算性も向上させる。
  • 需要拡大の検討に当たっては、木質バイオマス燃料としての需要先だけではなく、用材利用の需要先の拡大をあわせて検討することがポイントである。
  • 用材利用の需要拡大においては、まずは公共関与の場(施設や業務)においてモデル的に需要を創出し、その意義や成果を民間に示すことも有効である。

ステップ2-2 森林資源活用(供給量)拡大の検討

実施内容 活用しきれていない森林資源を適切に管理しつつ活用できる方法を検討する。
ポイント・考え方
  • 需給が合うように、ステップ2-1の需要拡大の検討と合わせて実施する。
  • あくまでも活用しきれていない森林資源を活用するものであり、森林資源を枯渇させるような規模の活用にならない範囲で検討する。
  • 継続的に需要に見合った供給ができるよう、更新などの森林管理も適切に行うことが重要である。

ステップ3総合的な森林資源活用の拡大

実施内容 ステップ2の検討を踏まえ、適切な資源管理のもとで、森林資源(用材、木質バイオマス燃料等)の活用を拡大する。
ポイント・考え方 市場等の状況を踏まえ、適宜、需要方法等も見直す。

実施主体・協働・推奨される自治体

実施主体

事業者、外郭団体、行政

林業事業体等の関係者

住民・行政参加度

総合
行政主導4:住民・事業者2
資金
行政主導4:住民・事業者2
マンパワー
行政主導4:住民・事業者2

協働によりどのような相乗効果を期待できるか

  • 公共の場でのモデル的需要の創出
  • 実践知の活用

推奨自治体の自然・社会的要件等

一定程度以上の森林率と林業事業体を有すること。

参考事例

自治体名下川町、西粟倉村
参考URLhttp://hokkaido-tree.main.jp/shimokawa/tree/ikasu/#zeroMission

自治体が直接経営に関われる森林を確保している。

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