投稿日2016年3月30日
幼保・小・中・高等学校版ISO
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概要
目的
- 環境問題の解決に主体的に取り組む人材の育成
- 長期的に持続可能な地域づくりを担う人材の育成
実施概要
- 地球環境と自分たちの暮らしの密接な繋がりを成長段階に応じてきちんと学び、一人一人の行動が重要であることの理解を促し、話し合いや子供たち自身で行う調査・情報収集等を通して自分たちが取り組める課題を見出す。
- 課題の解決に向けてのステップを考え、必要に応じて地域の協力者や支援者とともに取り組む。
期待効果
その他、特徴的な効果
地域課題を見出しその解決に主体的に関わる体験や、地域の人々との連携の重要性への気づき等を通して、総合的な視野を養い、持続可能な地域づくりに取り組む明確な動機づけができる。
実施内容とポイント
全体を通じたポイント・考え方
子どもたち自身の気づきと、自主性を育むことを重視することで、持続的に課題解決に取り組む力を養うプログラムを考案する。
ステップ1ISO推進委員会(仮称)の設置
実施内容 |
- 教育現場での環境教育推進の課題を把握するためアンケートやヒアリング調査などを行う。
- 現状を把握したうえで、教育現場でのISO推進に向けた必要な予算措置を検討。
- 学校毎(施設ごと)にISO推進委員会(仮称)の設置を働きかける。
- 設置を促すために全国の取り組み事例などの情報を提供し、アドバイザーなど派遣する。
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ポイント・考え方 |
- ISO環境教育は省エネ、ごみ減量、緑化活動等にとどまらず、持続可能な地域づくりを担う人材育成につながる事業であることを明確に伝える
- 教師や保護者の環境問題に対する理解度や意識を把握し、理解状況に応じた学習会、研修会の実施をサポートする。
- ISOの仕組みや活動内容に関する情報提供を行う。
- 自治体職員をサポートできるアドバイサーを確保できるよう、地域の協力者、指導者に関する情報収集を行う。
- 担当教師の研修・視察等も実施。
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ステップ2幼保・小・中・高等学校版ISOの実施
実施内容 |
- 学校単位のISO委員会の設置状況、活動内容などを把握する。
- 活動テーマや、設定目標、スケジュールなどを確認し、適切なアドバイス行う。
(幼保の場合は、保育士と保護者の関わりが必須)
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ポイント・考え方 |
- 組織を学年単位にするか、全学年で構成するか子どもたちも交えて検討協議する。
- 指導を担当教員のみに任せるのではなく、保護者やNGO/NPOにもアドバイザーとして協力を求めるなど、多様な人々が関われる仕組みを考える。
- 小学校では学年ごとのワーキンググループで活動テーマを決め、目標を設定することも可。
- 活動テーマを決めるに当たって、地域の現状を把握し、課題を子供たち自身が見出すための調査やヒアリングなどの実施をサポートする。
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ステップ3成果の把握
実施内容 |
- 成果把握シートを作成
- シートで学校毎に定期的に成果を確認する。
- 1年間の成果をまとめて報告できる報告会を開催する。
- 優秀な取り組み事例に対しては審査のうえ認証賞を授与する。
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ポイント・考え方 |
- 成果の確認方法やまとめ方、発表方法も子供たちが考え、できるだけ自主性を尊重する。
- 全校集会などで成果を発表し共有する。
- 成果だけでなく課題や困難さ等も発表し、課題解決に向けて継続的な取り組みが必要であることも共有する。
- 優秀事例の認証基準
- 認証基準作成にはNGO/NPOの意見も参考にする。
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ステップ4認定賞の公表と自治体の政策進捗管理への反映
実施内容 |
- 認定賞のデーターを作成し公表する。
- 自治体の持続可能性進捗指標(作成されていることが前提)に学校版ISOの活動成果も当てはめる手法・仕組みを検討する
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実施主体・協働・推奨される自治体
実施主体
住民・行政参加度
参考事例
自治体名 | 水俣市 |
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事例名 | 【学校版環境ISO】(環境にいい学校づくり) |
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参考URL | http://www.city.minamata.lg.jp/300.html |
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特徴 | 環境ISOの概念を取り込んだ水俣市オリジナルの学校版環境ISO制度。「環境にいい学校づくり」のためにやっていること、やりたいことを5項目以上宣言。誰が何をするのか、役割と責任を分担し、やっていることを成果がわかるように記録。記録を見て、行動を見直したり、新たな行動を起こす。(PDCA)学校からの申請を受けて、水俣市教育委員会、環境モデル都市推進課が審査を実施。審査に合格した学校を、市長が認定する。学校版環境ISOの取り組みは、小中学校だけでなく、幼稚園や保育園、高校にも広がっている。 |
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